ガウディ作品「グエル邸(Palau Guell)」の重厚で贅沢な空間を堪能 - バルセロナ旅行
「グエル邸(Palau Guell)」は、ガウディのパトロンである「エウセビ・グエル(EUSEBI GUELL)」氏の依頼によって、1886年から1890年にかけて建築された建物。
こんなに立派な建物ですが、家族の住まいとしての利用は、スペイン内戦(1936-1939)が始まる前までの数年間だけとのこと。
2014〜2015年年越しヨーロッパ旅行(18泊21日+おまけ)シリーズ
今回は「グエル邸(Palau Guell)」です。
その後は、アナキストのCNT-FAIに没収され、兵舎や留置所として使用されました。
カサ・ミラ(CASA MILÀ)
HAPPY TRAVELER: グラシア通りに建つ「カサ・ミラ(Casa Milà)」でカタラン・ヴォールトを堪能 - バルセロナ旅行
HAPPY TRAVELER: ガウディの世界が広がる、骨の家「カサ・バトリョ(Casa Batlló)」を見物- バルセロナ旅行
HAPPY TRAVELER: 観光地の定番!建設中の世界遺産「サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)」を見学 - バルセロナ旅行
グエル邸(Palau Guell)の外観
「グエル邸(Palau Guell)」へは、ランブラス通りを南下して、
レイアール広場を通過し、右に入る通りを見つけて右折。
この巨大な建物が出現します。
正面の様子。
グエル邸(Palau Guell)のチケットの購入
チケットは、この建物20メートル程左(ランブラス通り方面)にある「グエル邸入場券販売所」で購入できます。
2つのカテナリーアーチの扉の上には
「E」「G」(エウゼビ・グエル)のイニシャルがあります。
アーチの間には門番の小屋があり、上部には鷹がいます。
グエル邸(Palau Guell)の入口
見学には、左の扉を使用しました。
パンフレットと音声ガイド
日本語のパンフレット(配布)と音声ガイド(貸出)があり、見学の際に使用できます(無料)。
入り口中央は中二階へ続く階段になっていますが、ルートとしてはまず左側の馬車庫と地下に向かうことになります
入り口中央は中二階へ続く階段になっていますが、ルートとしてはまず左側の馬車庫と地下に向かうことになります
馬車庫
名前から考えると、馬車にのったままカテナリーアーチの扉から、ここに馬車を置いていたということです。
そして馬達は地下にある厩舎にいたようです。
馬車を置く部屋の天井なのに。。綺麗。
この吹き抜けが部分が
地下まで光を届けているようです。
地下の厩舎
地下は厩舎として使用。
先程の吹き抜け部分(右)から明るい光がはいってきます。
厩舎の構造が非常に凝っていて
ローマ時代の遺跡にいるようです。
ここだけでも楽しめます。
これはユニコーンがモチーフだとか。
その他にも動物をモチーフにしたものがありました。
大理石の階段に赤い絨毯。。
この重厚感はやはり庶民の日常生活からかけ離れすぎています。
階段を登り切ったところにステンドグラスが見えます。
赤色が綺麗です。
ドアが木枠になりました。
このあたりから
レンガ→大理石、鉄の世界に
木材が追加されていきます。
中二階からは、入り口等見下ろせるようになっています。
続いてメインフロアに続く階段があります。
階段を登り切ったところが、木のベンチのある「待合室」。
天井は木製の格天井で、2階はそれぞれの部屋に複雑な格天井があります。
ステンドグラスにはグエル氏のイニシャルが入っているようです。
「待合室」(手前)と「失われた足跡の間」(奥)。
こちらのステンドグラスも
カラフルで綺麗です。
名前の由来はわからず。。
中央サロン
庶民を寄せ付けないこの重厚感。。。
中央部分に開いているのが、「黄金の礼拝堂」の入口となる扉。
奥は金色のパネルで覆われた礼拝室があります。
「中央サロン」は、2階から4階にかけて吹き抜けになっています。
上の階にも小さい窓があるので
皆さん色んなところから顔を出しています。
正面のパイオルガン。
30分毎にパイプオルガンの演奏が流れます。
天井には穴があいており、差し込む日の光が星空のようです。
屋上に上がると、この吹き抜けの部分の頂塔をみることができます。
客間と化粧室
赤い壁と、木材にゴールドで装飾された複雑な格天井が、不思議な空間を作り出していました。
部屋にはグランドピアノがおいてあり、正面に磨りガラス装飾とステンドグラスの窓があります。
右側のブラインドのように見える部分の外側に「後面ファサード」があります。
食堂は現在立ち入り禁止区域(ガラス越しに覗くだけ)。
右上は先程の吹き抜け部分。
後面ファサード
水平回転式のブラインドとなっており、当時は画期的だったそうです。
手前は「団欒の間と演台の間、あるいは喫煙室」の磨りガラス装飾とステンドグラスの窓の裏側。
下は最初にみた地下の厩舎。
ここから厩舎に光が降り注いているようです。
ビリヤード室と絵画と彫刻のアトリエ
他の部屋に比べるとシンプルに思えてきます。
ですが、よくよくみると天井と照明、窓の部分は可愛らしい印象。
ここから寝室階です。
緑色の壁と木の天井に比べて、暖炉の上の装飾が豪華で巨大すぎて圧倒されます。
イザベル・ロペスの寝室
重厚感漂う寝室です。
右奥には洗面台付きの暖炉があります。
他の部屋が広ため、ここは比較的狭く感じました。
王冠のパターンがシェイクスピアのハムレットとマクベスを取り囲む絵柄のステンドグラス。
青色が綺麗でした。
先程より上の階から天井を見上げてみました。
上の階から下階を観ました。
屋上
煙突や採光塔、換気塔が19本、2階サロンへ続く吹き抜けの頂塔が1本あります。
こちらは1988〜1992年に修繕され、塔のひとつにはバルセロナオリンピック(1992年)のマスコットの犬「Cobi」が隠れています。
不思議な空間です。
キノコに羽が生えたようにも見えました。
食いしん坊で鼻が利く私。
どこかの塔から美味しい匂いがしてきて、お腹がすきました。
だんだん、美味しそうなお菓子にも見えてきます。
2階サロンへ続く吹き抜けの頂塔。
ここの穴から差し込む日の光が、星空に見えるようになっています。
この後、「ディアゴナル通り(Avenida Diagonal)」にあるうどん屋さん「宵宵祇園(YoI Yoi Gion)」でお昼を食べました。
【 Next 】宵宵祇園(YoI Yoi Gion)に続く
【 Back 】2014〜2015年年越しヨーロッパ旅行(18泊21日+おまけ)シリーズに戻る
2014年12月
グエル邸(Palau Guell)
Web: | http://palauguell.cat/ |
---|---|
営業時間 (日本語): | http://palauguell.cat/come-palace-japanese |
メモ: | ルータ・デル・モデルニスモ(RUTA DEL MODERNISME)の 割引チケットを購入すると、見学料金が30%OFFになります。 |