観光地の定番!建設中の世界遺産「サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)」を見学 - バルセロナ旅行
「サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)」は、 ガウディ、そしてバルセロナを代表する、未だ建設中の世界遺産。
建設の進行具合を見学に、3年振りに訪れました。
2014〜2015年年越しヨーロッパ旅行(18泊21日+おまけ)シリーズ
今回は「サグラダ・ファミリア Sagrada Familia」です。
※写真は「誕生のファザード(Façana del Naixement)」
今回は、塔の中の階段を降りて、ゆっくりと見学したかったので、「誕生のファザード(Façana del Naixement)」の塔に登りました。
※下り用の階段は狭いですが、下る途中にバルセロナの街の景色や、彫刻が間近に見えて、大変という感覚はありませんでした。
サグラダ・ファミリアのチケット購入(事前・ネット購入)
【事前】チケットはWebで購入済(時間指定)。【当日】購入後のメールに添付されるPDF(QRコード)をiPhoneの画面に保存し持参。
【当日・受付】「iPhoneの画面に表示したQRコード」を機械にかざすだけで完了!!
とても便利です。
【ご参考までに】購入したチケット内容 ※英語表記
「SAGRADA FAMILIA + SAGRADA FAMILIA AND VISIT TO THE TOWERS」
・チケットの種類(ガイドなし):Sagrada Familia(without guide)
・登る塔の種類:生誕のファザード(Torre Naixement)
塔の選択
・生誕のファザード(Torre Naixement)→ 登り/エレベーター、下り/塔の中の階段。
・受難のファザード(Passion facade)→ 登り/下りともにエレベーター。
・生誕のファザード(Torre Naixement)→ 登り/エレベーター、下り/塔の中の階段。
・受難のファザード(Passion facade)→ 登り/下りともにエレベーター。
誕生のファザード
チケットは事前購入のため、当日チケット売り場には並ばす「誕生のファザード(Façana del Naixement)」側から、指定された時間に入場しました。
入口では、簡単な手荷物検査があります。
正面のガラスの部分が聖堂内への入口です。
また、塔に登る時間はチケット購入時に自分で指定しているので
指定時間までは聖堂内で見学しながら待機しました。
※「塔へ登るエレベーター」は右のガラス部分にあります。
3つの門を持つ「誕生のファサード(Façana del Naixement)」
「誕生のファサード(Façana del Naixement)」には
彫刻で表現された3つの門があります。
・慈愛の門(Portal de la caritat)
・希望の門(Portal de l'esperança)
・信仰の門(Portal de la fe)
ファサードを中心に4つの塔があります
塔は、左側から「バルナバの塔」「熱心党のシモンの塔」
真ん中に「誕生のファサードのイトスギ」
そして「ダダイのユダの塔」「マティアの塔」と続きます。
「誕生のファザード(Façana del Naixement)」側から塔の上に登ると
あの渡り廊下部分から、間近にイトスギとハト、そしてバルセロナの絶景が眺められます。
建設中と修復を同時進行でみることができます
ガウディの亡くなった1926年のサグラダ・ファミリアの写真を見ると
この右側の色の濃い部分は当時存在していました。
色の違いで完成時期がわかるのもサグラダ・ファミリアならではです。
建設しながら一部修復も同時進行で行われているようです。
慈愛の門(Portal de la caritat)の「聖母マリアの戴冠」
「聖母マリアの戴冠」
「キリストの誕生」(下)
合唱および音楽を奏でる天使達の彫刻
希望の門(Portal de l'esperança)
マリアとヨセフの婚姻
新約聖書の『マタイによる福音書』2章16節~18節にあるエピソード
新しい王(イエス・キリスト)がベツレヘムに生まれたと聞いて
怯えたユダヤの支配者ヘロデ大王が
ベツレヘムで2歳以下の男児を全て殺害させたとされる出来事。
信仰の門(Portal de la fe)
誕生のファサード(Façana del Naixement)の柱を背負って頑張っていました。
右には「リクガメ」の姿もあります。
ファサードに降りかかった雨が柱の中を通り
カメの口から出てくる仕組みになっているようです。
※「ウミガメ」と「リクガメ」の違いは、前足の形で区別できます。
聖堂内部
「栄光のファサード」側から「受難のファサード」方向を望む。
右の天蓋がある方が主祭壇です。
3年前は、ここに椅子がなく、自由に行き来できました。
【主祭壇】とても美しい天蓋
主祭壇の上には、小麦とブドウの飾られた天蓋があり
十字架に磔にされたキリストがいます。
【身廊】森を見上げているような不思議な世界
まるで、森の木々を見上げているようです。
【後陣】見逃せない美しいステンド・グラス
主祭壇や側廊のステンド・グラスに目を向けがちですが
後陣のステンド・グラスも綺麗です。
【翼廊】4福音書使徒が向かい合っています
誕生のファサード(Façana del Naixement)側の翼廊(中央)
4福音書使徒マタイ、ルカ、マルコ、ヨハネが向かい合っています。
【翼廊】柱に映り込むステンド・グラスと彫刻
柱に反射したステンド・グラスの光。
天井と柱の「双曲放物線面」を用いた繋がり具合が、本当に木のようです。
【側廊】ステンド・グラスをずっと見ていられます
樹木に見える柱と、ステンド・グラスから差し込む光。
3年前は、まだこの部分にステンド・グラスがありませんでした。
少しずつですが、完成に近づいているのを感じました。
複雑な形の天井にステンド・グラスの光が反射して、とても綺麗です。
バラ窓も含めステンド・グラスは、これまで他の教会等で見た、物語をモチーフにしたものとは違い抽象的ですが、色合いが綺麗でした。
将来的にメインエントランスとなる「栄光のファサード」
こちらは、将来的にメインエントランスとなる予定。
塔からの眺め
指定した時間に、塔に登るエレベーター前に集合し、集団でエレベーターを使用し、塔の上に登りました。
※バックパック等の大きな荷物は、エレベーターに乗る前にコインロッカーに預けるように言われます。
「誕生のファザード(Façana del Naixement)」にある、4つの塔の2ずつを繋ぐ渡り廊下から眺めています。
「誕生のファザード(Façana del Naixement)」のイトスギ(右)で、左の通りは「ガウディ通り」
正面に「サン・パウ病院」が見えます。
「誕生のファザード(Façana del Naixement)のイトスギ」とハト(左)
「ダダイのユダの塔」(右)
「聖三位一体」を表す誕生のファザード(Façana del Naixement)のイトスギ
「誕生のファザード(Façana del Naixement)のイトスギ」が間近で見られました。
これらは
・ギリシャ語の「神」の頭文字であるT
・イエスのシンボルである十字架
・聖霊を表すハト
で「聖三位一体」を表しています。
イトスギにとまるハトが、ここだと間近に見えます。
イトスギの葉の色が単一ではないことに驚きました。
中央部分の塔の建設が進んでいます。
聖堂の側壁の上のブドウ(上部分は聖杯)や
小麦の穂(上部分は聖体)を模した飾りが間近で綺麗でした。
これらは外尾さんの作品です。
上を見上げるとこんな感じでした。
工事現場に入って見学できるので、ある意味すごいですね。
一人がギリギリ歩ける程度の狭い通路です。
その壁にポッカリと開いた窓からの景色が絶景です。
将来、鐘がかけられる予定の塔の中
塔の中には、将来それぞれ音色の違う鐘がかけられる予定です。
ガウディ広場とアシャンプラ
アシャンプラ(正方形を面取りした八角形のブロック)の街並みが、ここからだと少しわかります。
部分的に両側が開いていて開放的です。
高所恐怖症の方は大丈夫なのでしょうか。
観光客少なめのようです。
塔を降りるための美しい螺旋階段
誕生のファザード(Façana del Naixement)側から塔に上ると
下りはこの螺旋階段を歩いて降りることになります。
木々の枝分かれしたような部分と同じ高さで、聖堂内を見ることができます。
この部分だけだと
通常の柱に見えてしまいます。
誕生のファザード(Façana del Naixement)側の入口横にある
螺旋階段(左)を使って降りてきました。
受難のファサード
受難のファサード(Façana de la Passió)は、ガウディの死後作成されたファサードのため、誕生のファザード(Façana del Naixement)とは趣の異なるものとなっています。
ファサードの彫刻は、S字を下から上へと書いたような順番で「最後の晩餐」から始まっています。
こちらのファサードの全貌は、向かいにある池のない方の公園
「サグラダ・ファミリア公園」からみるのがお勧めです。
2016年の様子
HAPPY TRAVELER: まだまだ建設中「サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)」とバルサショップ(FCBotiga Sagrada Familia)− バルセロナ・メルセ祭旅行
白色の部分は数日前に工事用ネットが取られた部分です。
ラテン語で「IESUS NAZARENUS REX IUDAEORUM(ユダヤ人の王、ナザレのイエス)」となる予定。
これはイエス・キリストが十字架に磔にされた際に、十字架の上に掲げられた罪状書です。
「イエス・キリスト」と塔の飾り
2つの塔を結ぶ橋の上の彫刻は
キリストの昇天を表しています。
斜めにせり出た柱
こちらも巨木のような「双曲放物線面」になっています。
磔にされたキリストの彫刻
下の部分にドクロがあります。
受難のファサード(Façana de la Passió)には「鞭打ちの刑」を表した彫刻
中央には「鞭打ちの刑」を表した彫刻。
左のキリストとキスをしているユダの足元には、教会のイメージとはかけ離れている「へび」の彫刻があり、「誕生のファザード(Façana del Naixement)」側にも、りんごを加えたヘビの彫刻があります。
福音の扉
真ん中の数字の羅列は、縦・横・斜め数字を足すと、310通りの足し算の結果が全て、キリストが死亡した年齢の33になるようになっています。
サグラダ・ファミリア|ガウディ広場からの眺め
サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)を眺める定番!!の場所
「ガウディ広場」からの眺め、やはりここからはサグラダ・ファミリアがよく見えます。
サグラダ・ファミリア|ガウディ通りからの眺め
この通りには、「サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)」と向かい合って、同時期に活躍していたドメネク・イ・モンタネールの「サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)」があります。
この後、そちらに向かいました。
【 Next 】サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)に続く
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2014年12月
サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)
Web: | http://www.sagradafamilia.org/en/ |
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