世界遺産|タリン旧市街の散策①(スールランナ門〜ピック通り〜ラエコヤ広場)− タリン旅行
「ピック通り(Pikk)」とは「長い」という意味で、旧市街で最も長い道。
この通りは、港から旧市街への北の玄関口となる「スール・ランナ門(Suur Rannavarav)」に接しているため、港で陸揚げされた物資が、町中央の「ラエコヤ広場(Raekoja Plats)」まで運ばれる際の重要な道として、昔から利用されてきたそうです。
これから、このルートを歩いてみます。
Vappuでピクニック・タリンで世界遺産の旧市街散策シリーズ
今回は「タリン旧市街の散策①(スールランナ門〜ピック通り〜ラエコヤ広場)」です。
ふとっちょマルガレータは、1529年に建設された塔(高さ20m、直径24m)。
後に監獄として使用、1978年に修復され
今現在は海洋博物館(Meremuuseum)となっています(かつては目の前に海がありました)。
塔の名前の由来は、昔あった大砲の名前らしいです。
横にあるスール・ランナ門(Suur Rannavarav)も同時期に建設され
旧市街に入る現存する唯一の城門です。
海洋博物館(Meremuuseum)
Web:http://www.meremuuseum.ee/
Web:http://www.meremuuseum.ee/
門を通って
旧市街地に入るのは、今も昔も同じなのでしょう。。
スール・ランナ門(Suur Rannavarav)を振り返るとこんな感じです。
今は車も通ります。
旧市街はやはり石畳です。
荷物をゴロゴロと引いて歩くと、歩きづらいですが、趣があって好きです。
翌日、旧市街を車で通った際は、速度を落として走る上に、四六時中身体にガタガタと振動を受けたまま乗り続けなければなりませんでした。→これはちょっと苦痛。。
1362年に建てられた商人の事務所兼住居。
現在はホテルとして使用されています。
各棟に滑車のある
美しい三棟続きの建物です。
が、雨が降ると窓を閉めに来る
フレンドリーな女性の幽霊がいるとかいないとか。。
暫く歩くと右手に木々があり
聖オレフ教会=オレヴィステ教会(Oleviste kirik)があらわれます。
こちらは教会の裏側ですが
外壁に、キリスト教受難のレリーフ
その下に。ガリガリの「オレフさん」が、頭を左にして横たわっている石像があります。
またオレヴィステ通り(Oleviste)を過ぎた右側には
元KGBの本部だった建物があります(建物上部がつながった所が目印)。
住所:Pikk59
聖オレフ教会=オレヴィステ教会(Oleviste kirik)
HAPPY TRAVELER: かつては世界一高い建造物!「聖オレフ教会=オレヴィステ教会(Oleviste kirik)」からタリンの街並みを眺める − タリン旅行
猫の鉄看板が、街の雰囲気によくあっています。
中央右の建物の横の通りが、幽霊通り(Vaimu)です。
この通りでは、17世紀にオランダ商人が妻を殺害し、それ以来幽霊がでるとか。。。
と歴史があるから、そんな噂もたくさんある街のようです。
通りには、このように地下にある店内をアピールするお土産屋もあります。
左側にはOlevimagi通りと合流する場所で、小さな公園もあります。
左は、スウェーデン大使館(Rootsi Suursaatkond)です。
その右横にはブラックヘッド・ギルドの会館(Mustpeademaja)があります。
ブラックヘッド・ギルドは、若い未婚の商人と船主より結成された組織ですが、明確な資料がないため、結成は1399年とされています(1400年3月28日付けの文書はあるため)。
ブラックヘッド・ギルドの会館(Mustpeademaja)は、1531年〜1532年にかけて造られ、バルト諸国で最初のルネッサンス様式だったようです。
1909年〜1911年の改修で現在の姿になり、イベントホールとしても利用されています。
※14世紀以降、タリンは有力な商人や同業組合「ギルド」によって管理されていました。
ブラックヘッド・ギルドの会館(Mustpeademaja)
Web:http://www.mustpeademaja.ee/
Web:http://www.mustpeademaja.ee/
「のぞき見トムの家」とも言われる家
見上げれば、建物の左上にメガネをかけたおじさんが覗いています。
これらの彫刻はAugust Volzによる作品、建物は1908年完成、Jacques Rosenbaumの設計。
この建物の反対側にはカヌートギルドホールがあり、
正面には聖カヌートとマルティン・ルターの像が建っています。
現在は劇場(http://www.saal.ee/)として使用。
こちらもJacques Rosenbaumが設計。
1910年に完成した、アール・ヌーヴォー様式の建物です。
現在はギャラリーになっています。
振り返ると
左側に、グレート・ギルド(エストニア歴史博物館)
中央に、1806年創業タリン最古の老舗カフェ「マイアスモック(Maiasmokk)」
右に、聖霊教会(Puhavaimu Kirik)があります。
マイアスモック(Maiasmokk)
HAPPY TRAVELER: 1806年創業、タリン最古の老舗カフェ「マイアスモック(Maiasmokk)」で朝食 − タリン旅行
グレート・ギルドの組織は、主にドイツ人商人(既婚者)たちによって1325年に結成され、町議会を仕切っていました。
現在の建物は、1407年〜1410年にかけてゴシック様式で建造。
何世紀にも渡ってパーティや教会の礼拝、裁判の手続き等がここで行われ、中世には(地下部分を)ワインセラーとして、また19世紀には証券取引所としても使用されました。
1952年からエストニア歴史博物館(Eesti Ajaloomuuseum)として使用され
2010年〜2011年にかけて大規模な修繕工事が行われたようです。
黄色の壁にある赤地に白十字のマークはタリンの紋章。
エストニア歴史博物館(Eesti Ajaloomuuseum)
Web:http://www.ajaloomuuseum.ee/
Web:http://www.ajaloomuuseum.ee/
14世紀の建築、タリンに現存する最古のゴシック教会。
尖塔は、17世紀に建設
壁の時計は、タリン最古の公共時計です(1684年に完成)。
聖霊教会(Puhavaimu Kirik)
Web:http://www.puhavaimu.ee/
Web:http://www.puhavaimu.ee/
もう少し、この「ピック通り(Pikk)」は続きますが、写真中央の狭い通りを通って
8世紀にわたり市民生活の中心地となっている「ラエコヤ広場・旧市庁舎(Raekoja Plats・Raekoda)」に向かいました。
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8世紀にわたり市民生活の中心地「ラエコヤ広場・旧市庁舎(Raekoja Plats・Raekoda)」
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2015年5月
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