ゴシック地区、中世の趣のある通り「ビズべ通り(Carrer del Bisbe)」の散歩 − バルセロナ・メルセ祭旅行
「ビズべ通り(Carrer del Bisbe)」は、バルセロナ大聖堂から「サン・ジャウマ広場(Plaça de Sant Jaume)」までを結ぶ、ゴシック地区にある中世の趣のある通りです。
この通りは、バルセロナがローマ時代の町「バルキーノ(BARCINO)」と呼ばれていて城壁に囲まれていた時から、町を縦に走る重要な通りになっていたようです(地図はこちら)。
本日はこちらを散歩してみました。
メルセ祭(La Mercè)で賑わうバルセロナの旅行シリーズ
今回は「ビズべ通り(Carrer del Bisbe)」です。
ノバ広場(Plaça Nova)
右側の丸い塔は、かつて北側から「バルキーノ(BARCINO)」に入る門(Porta Praetoria)でした。
1614年には両方の塔を結ぶアーチが造られ、1823年に破壊。
塔とつながっている右の建物は、Palau del Bisbeです。
※写真は早朝の広場の様子です。
このように見上げると
城壁のある町に、入っていく妄想ができます。
左には、水道橋の一部が再建されたものがあります。
ビズべ通り(Carrer del Bisbe)
狭い通りです。
「ビズべ通り(Carrer del Bisbe)」に入ってすぐ左の通りです。
右にはサンタ・リュシア門(サンタ・リュシア教会)があり。
ここではオペラや楽器の演奏がよくおこなわれています。
副司教館(Casa de l'Arcadia)
「副司教館(Casa de l'Arcadia)」は、12世紀にローマ人によって築かれた城壁(4世紀)の上に建てられました。
現在は「バルセロナの市立古文書館(Arxiu Històric de la Ciutat de Barcelona)」として無料で自由に出入りができます。
副司教館(Casa de l'Arcadia)
HAPPY TRAVELER: 噴水の音だけが聞こえる「副司教館(Casa de l'Arcadia)」の中庭を散歩 − バルセロナ・メルセ祭旅行
ガリーガとバッハ広場(Plaça de Garriga i Bachs)
「ビズべ通り(Carrer del Bisbe)」を少し進むと
右側に「ガリーガとバッハ広場(Plaça de Garriga i Bachs)」があります。
この不思議な広場の名前は、広場を正方形にするため、建っていた家を市に譲った男性の名前にちなんでつけられました。
広場には「スペイン独立戦争時の殉国者の記念碑(El Monument als Herois del 1809)」があります。この5人のブロンズ像は、1929〜1930年にカタルーニャ出身の彫刻家、Josep Llimonaによる作品で1941年に設置されました。
また、広場の右横の細い道を進むと、1938年1月のスペイン戦争の弾丸の跡が残る「サン・フェリペ・ネリ広場(Plaça Sant Felip Neri )」に行くことができます。
広場には、ガウディが通い、路面電車に轢かれて亡くなる直前にも向かっていた「サン・フェリペ・ネリ教会(Iglesia Sant Felip Neri)」もあります。
サン・フェリペ・ネリ広場(Plaça Sant Felip Neri )
HAPPY TRAVELER: 内戦の弾丸跡が残こる教会と「サン・フェリペ・ネリ広場(Plaça de Sant Felip Ner)」− バスク地方とバルセロナ旅行
5人のブロンズ像とその後にある天使のレリーフ。。
天使のレリーフは、 同じくカタルーニャ出身の彫刻家Vicenç Navarro i Romeroによる作品。レリーフは、広場の奥に位置する教会(Església de Sant Sever)の外壁を利用してあるようです。
「ビズべ通り(Carrer del Bisbe)」の手前にある「Manuel Irurita Almandoz」もVicenç Navarro i Romeroによる作品です。
「ビズべ通り(Carrer del Bisbe)」に面したサンタ・リュシア教会の壁には
よくわからないけど可愛らいいレリーフもありました。
装飾が美しい建物「Cases dels Canonges」
この角の建物は、1921年に「Joan Rubió i Bellver」によって改装されました。
壁画の装飾「ズグラッフィート(Sgraffito)」が美しいです。
渡り廊下の手前の通りです。
ギターの演奏が行われていました。
ゴシック地区の見どころ
この通りの必見の場所が近づいてきました。
13〜14世紀には貴族の館が集まっていたため、
他のゴシック地区の通りと比べて美しく、重厚感があります。
ただし、この渡り廊下は、1928年に建築家Joan Rubióによる建築。
かなり近代のものでびっくりです。
天井部分に「十字架がささったガイコツ」の彫刻があります
あまりにも暗くてよく見えなかったのですが
この天井部分に「十字架がささったガイコツ」の彫刻があります。
「ビズべ通り(Carrer del Bisbe)」に面した「カタルーニャ自治州庁舎(Generalitat de Catalunya)」は、元はこちらが正面入口でした。
下の彫刻部分が、ひとつひとつ顔になっているのも凄いですね。
カタルーニャ州の守護聖人「サン・ジョルディ」のメダリオン
Pere Johanの彫刻で、1418年に完成。
カタルーニャ自治州庁舎(Generalitat de Catalunya)
少し進むと「サン・ジャウマ広場(Plaça de Sant Jaume)」にでます。
中央でライトアップされているのが同じくカタルーニャ州の守護聖人「サン・ジョルディ」の彫刻です。
※何故かこの日はライトアップ。。
Andreu Aleu i Teixidorの作品。
翌朝は、遺跡が残り、地元の人が集う市場「サンタ・カタリーナ市場(Mercat de Santa Caterina)」に向かいました。
市場にあるパン屋さんの横のお店の「生地が薄くパリッパリのパン」に生ハムをはさんだボカディージョお勧めです!!
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2015年9月