高台から市内を望む、市内で最も古い建造物「ポルト大聖堂(Sé do Porto)」 − ポルトガル旅行
「ポルト大聖堂(Sé do Porto)」は、12世紀に創建された市内で最も古い建造物です。
何世紀にもわたり改築が行われており、様々な様式が混ざり合っています。
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今回は「ポルト大聖堂(Sé do Porto)」 です。
教会部分は無料ですが、修道院・博物館(アズレージョの回廊)は有料です。
「サン・ベント駅(Estação de São Bento)」の方から行ってみました。
徒歩で、なだらかな坂道を登るとすぐです。
右に立つのは「ヴィマラ・ペレス伯爵の像(Estátua de Vímara Peres)」
ニコラウ・ナッツオーニによって追加されたロッジア
左は、大聖堂の側面にあるバロック様式の「ロッジア(loggia)」。
ここは「クレリゴス教会(Igreja dos Clérigos)」で有名なイタリア人建築家「ニコラウ・ナッツオーニ(Nicolau Nasoni)」によって1736年に追加されました。
屋根部分には、雑草が生えていて、大聖堂の中で1番年代を感じました。
ニコラウ・ナッツオーニ(Nicolau Nasoni)の作品
・クレリゴス教会(Igreja dos Clérigos)
・ポルト大聖堂(Sé do Porto) ロッジア
・聖ミゲルの噴水(Chafariz de São Miguel) この記事の1番下にあります。
・ミゼリコルディア教会(Igreja da Misericórdia do Porto)
・クレリゴス教会(Igreja dos Clérigos)
・ポルト大聖堂(Sé do Porto) ロッジア
・聖ミゲルの噴水(Chafariz de São Miguel) この記事の1番下にあります。
・ミゼリコルディア教会(Igreja da Misericórdia do Porto)
大聖堂の前へ回って、少し下ってみました。
右の方に大聖堂前の広場があります。
大聖堂前の広場にはさらし首用のペロリーニョ
広場には「ペロリーニョ(Pelourinho)」。
「ペロリーニョ(Pelourinho)」とは、名前の可愛らしさとは裏腹に、罪人を吊るすために使用されたものです。
こちらも広場に面した場所にある、ポルトの司教の元住居。
現在は、ガイド付きで内部の見学ができるようです。
大聖堂前からの見晴らしもお勧めです
大聖堂は高台にあるので、広場からはポルトの街並みが見下ろせます。
この塔は「ポルト大聖堂(Sé do Porto)」と向かい合った場所にあります。
1940年に再発見され、現在は、元の場所から約15メートル移動、ゴシック様式の石造りのバルコニーを付け加えて再建されています。
大聖堂の正面は、重厚な印象です。
「リスボン大聖堂(Sé de Lisboa)」と同様に
銃を構えるための「銃眼」がありますね。
リスボン大聖堂(Sé de Lisboa)
いざ!大聖堂の中へ
「洗礼者ヨハネによる洗礼を受けるキリスト」がモチーフとなったレリーフは、ポルトガルの彫刻家「アントニオ・テイシェイラ・ロペス(António Teixeira Lopes)」によるものです。
身廊は、とても高く、そして幅が狭い印象を持ちました。
大聖堂は、ラテン十字の形をしています。
右側の翼廊です。
中央のバロック様式のチャペルは、聖ペテロに捧げられた「Capela de S. Pedro」です。
Nossa Senhora da Silva(15〜16世紀)の像
こちらが主祭壇と聖職者席。
クロッシング(十字形教会堂の4つの腕が交差する部分)の天井。
こちらは左の翼廊です。
右は、1984年に市の守護聖人と宣言されたNossa Senhora da Vendomaの像。
「Capela do SS. Sacramento」
ゴシック様式のバラ窓
主祭壇側から振り返ると、ゴシック様式のバラ窓が遠くに見えました。
派手さはないですが、可愛らしい花の形です。
ゴシック様式のアズレージョに囲まれた回廊へ|有料ゾーン
ゴシック様式の回廊は、アズレージョのタイルがたくさんあります(ここからは有料部分)。
1729年と1732年の間に「ヴァレンティン・デ・アルメイダ(Valentim de Almeida)」によって「聖母マリアの一生」やオウィディウスの「変身物語(Metamorphoses)」の様子が描かれています。
回廊入口では、観光客相手にカメラで撮影をする人がいました。
撮影だけなら無料(欲しいなら購入してね!!という商売です)ですが、そもそもの撮影を断りました。
中央の広場と2階の様子。
石の十字架。
回廊沿いの礼拝堂も必見!!
回廊沿いには、礼拝堂があります。今回見逃しましたが「Capela S. João Evangelista」もあります。
壁に続くレリーフには「最後の晩餐」等が描かれています。
回廊横にある、1736年に完成の階段は、ポルトガルで活躍したイタリア人建築家「ニコラウ・ナッツオーニ(Nicolau Nasoni)」に因んだ名前です。
ここを上がって回廊の2階へと向かいます。
この鐘は、1697年に大聖堂の南の塔に置かれ、夜間外出禁止令を伝えるために使われました。
こちらは2代目のようで初代の鐘は城壁の門に置かれていたそうですが、1583年に大聖堂に移され、1697年に落雷で壊れたため、こちらの鐘に置き換えられたそうです。
ゴシック様式の回廊(Claustro gótico)の2階
回廊2階は中央に、ゴシック様式の回廊1階部分を見下ろすことができます。
2面は、アズレージョに覆われています。
こちらは現在見学できない回廊です(2階の回廊から見おろすことができます)。
石棺が転がっていますね。
ゴシック様式の回廊(2階)沿いのドアから、入ることができます。
聖堂参事会会議所(Cabido)の格天井は必見!!
この部屋の素敵なところは天井(coffer)です。
1737年に制作された「ジョヴァンニ・バッティスタ・パチーニ(Giovanni Battista Pachini)」の作品。
道徳的寓意が描かれています。
キリストが十字架に磔になった彫刻は「Domingos da Rocha」の作品。
「聖堂参事会会議所(Cabido)」から内部の階段を使用して1階の回廊沿いに出ることができます。
階段の壁には、ここにもアズレージョがあります。
とても豪華な聖具室(Sacristia)!
1階の回廊沿いにある部屋です。
天井画は、残念ですが、淡い色が残っていて綺麗でした。
3人の彫刻が支える聖水盤。
この後、大聖堂の外に出ました。
「ポルト大聖堂(Sé do Porto)」のバロック様式の「ロッジア(loggia)」の横にぽつんとありました。
こちらもイタリア人建築家「ニコラウ・ナッツオーニ(Nicolau Nasoni)」によって制作されたようです。
ポルトの街を歩くと「ニコロ・ナッツオーニ(Nicolau Nasoni)」の作品にたくさん会えますね。
この後、「ドン・ルイス1世橋(Ponte Dom Luís I)」を渡ってみました。
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2017年7月
ポルト大聖堂(Sé do Porto)
Web: | http://www.diocese-porto.pt/ |
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