公開開始したばかり!!モンタネールの「カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)」の見学 - バルセロナ旅行
「カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)」は、1902年から1905年にかけて
ドメネク・イ・モンタネール(Lluís Domènech i Montaner)」によってリフォームされた、モデルニスモ建築。
2014年から一般公開が始まり、バルコニーのある2階部分を見学できます。
今回の見学者は2組のみ、自由に広々と見学できました。
2014〜2015年年越しヨーロッパ旅行(18泊21日+おまけ)シリーズ
今回は「カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)」です。
1.カサ・リェオ・モレラの入口とチケット購入
・入口:1階はLOEWEが入っていますが、入り口は1階の階段部分です。・ツアーの種類:Guided Tour(60分)と
Express Tour(30分)のガイド付きツアーのみ。
・Express Toures
10:00, 10:30, 11:30, 12:30,
13:00, 15:30, 16:00, 16:30, 17:30, 18:30(火〜日曜)
・チケット購入:チケットは、Webサイトまたは階段右横の受付で購入できました。
※チケット購入はWebのみとの記載があります(2015年9月現在)
2.「カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)」の外観
正面一番上にあるテンピエットは、
バルセロナ市議会の建築物の高さ制限を超えていたので、建設時に許可が必要だったようです。
中央にある、階段部分が出入り口です。
3.カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)の内部
見学時間になり、入口で受付をして、1階から2階に続く階段を上りました。
壁のピンク色といい、花の飾りといい、同じ「ドメネク・イ・モンタネール(Lluís Domènech i Montaner)」設計の「カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)」やサ「サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)」を彷彿とさせます。
ドメネク・イ・モンタネール(Lluís Domènech i Montaner)の作品
・ サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)
2014年3月修復工事を終え一般公開
・ カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)
2014年春から一般公開
・カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)
・アントニオ・タピエス美術館(Fundacio Antoni Tapies )
・ホテル・エスパーニャ(Hotel Espana)
※レストランFONDA ESPAÑA(フォンダ・エスパーニャ)
・副司教館(Casa de l'Arcadia)
※入口右側にある大理石のポストのデザイン
・3匹のドラゴンのお城(Castell dels Tres Dragons)
・カサ・フステル(Casa Fuster)
・ サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)
2014年3月修復工事を終え一般公開
・ カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)
2014年春から一般公開
・カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)
・アントニオ・タピエス美術館(Fundacio Antoni Tapies )
・ホテル・エスパーニャ(Hotel Espana)
※レストランFONDA ESPAÑA(フォンダ・エスパーニャ)
・副司教館(Casa de l'Arcadia)
※入口右側にある大理石のポストのデザイン
・3匹のドラゴンのお城(Castell dels Tres Dragons)
・カサ・フステル(Casa Fuster)
「ドメネク・イ・モンタネール(LLUÍS DOMÈNECH I MONTANER)」の美しい建物リスト
カタルーニャ出身の建築家。
モデルニスモ期のバルセロナを中心に活動しました。
カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)
HAPPY TRAVELER: カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)のカフェ「El Foyer」でモンターネールの世界に浸る - バルセロナ旅行
HAPPY TRAVELER: 不思議の国に迷い込んだような、モンタネールの世界「サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)」を堪能 - バルセロナ旅行
4.2階ホール
階段を上り、2階のホールに着くと、 ここから見学は自由行動です。
ガイドのお兄さんが遠くで見守っていますので、質問することは可能でした。
画面右側は、3部屋続くグラシア通り沿いの部屋。
画面左部分は、家族の生活スペース。
4-1.カタラン・ヴォールト
彫刻はもちろん、ホールから天井部分が凝っています。
調べてみるとカタラン・ヴォールトというようです。
呼び名からもわかるように、この地方の伝統的なレンガ積み工法で、目立つものとしては、ガウディのサグラダ・ファミリア付属小学校の屋根も、この工法で作られているとのことです。
4-2.床のモザイク
とりあず、色んなところが凝っていて、目移りして大変です。
床のモザイクは、バルセロナに住んでいた、イタリア人のモザイク師Mario Maragliano Navoneの作品。
5.ホールの右側奥にある部屋
ここから手前に部屋が3部屋続いており
その中では、一番グラシア通り(右)に面した部屋です。
寄木細工の床や天井部分には花柄が使用されていますが、
先程の階段部分と違い重厚感を感じさせます。
この画面の反対側に、隣の部屋に続くバラ模様のステンドグラスのドアがあります。
6.暖炉のある部屋
左右に、バラ模様のステンドグラスのドアがあり
暖炉の反対側に、先程外から見えたバルコニーがあります。
6-1.ドアのバラ模様
このステンドグラスの色あせた感じが、素敵です。
6-2.花のデザインが素敵な暖炉
ここにも、もちろん花。
6-3.暖炉の反対側には、バルコニー
7.バルコニー
外からは全く気が付きませんでしたが、
シーズンなのでクリスマスツリーが飾ってあります。
7-2.バルコニーの手すりも花模様
ここにも花が使用されています。
曲線が綺麗です。
7-2.バルコニーの床のモザイク
色の褪せた感じが良いです。
ここも花柄。
7-3.バルコニーから眺めるグラシア通り
ここが自分の家だったら、かなりの優越感に浸れそうです。
8.白い壁の部屋
暖炉のある部屋から、白い壁の部屋を眺めたところです。
ドアの上の部分はクリアなガラスで
下の部分は磨りガラスになっているので、隣の部屋の天井がよく見えます。
8-1.壁と天井の花模様
3つ目の部屋は、他と比べシンプル。
8-2.木製の壁も花模様
壁の下部分にも、花がらがあります。
8-3.床の寄せ木細工
床は、連なる3部屋とも同じ模様の寄木細工でした。
ひとつの花を完成させるのにも骨が折れそうです。
この寄木細工は、後の部屋の床にも登場します。
9.見どころだらけの廊下
グラシア通りに面した部屋から、廊下と中庭側を眺めたところです。
ここから2階ホール、そして柱に彫刻のある廊下が続きます。
9-1.天井と柱の彫刻
カタラン・ヴォールトが再び出現しました。
9-2.家族の生活スペース
ここからは家族用のスペースだったそうです。
9-3.カタルーニャ州の守護聖人サン・ジョルディの彫刻
これは「カタルーニャ州の守護聖人サン・ジョルディの彫刻」で「エウセビ・アルナウ(Eusebi Arnau i Mascort)」の作品です。
守護聖人サン・ジョルディ物語(超概略)
昔、騎士「サン・ジョルディ」が、カタルーニャにいたとされるドラゴンから
生け贄にされた王様の娘を救い、その際退治したドラゴンの血がバラとなり、そのバラを王様の娘に贈ったという話。
そこから今では4月23日が、親しい人にバラや本を贈る日「サン・ジョルディの日」となっているとのことです。
※建物中に花の飾りが多いのも納得できます。
昔、騎士「サン・ジョルディ」が、カタルーニャにいたとされるドラゴンから
生け贄にされた王様の娘を救い、その際退治したドラゴンの血がバラとなり、そのバラを王様の娘に贈ったという話。
そこから今では4月23日が、親しい人にバラや本を贈る日「サン・ジョルディの日」となっているとのことです。
※建物中に花の飾りが多いのも納得できます。
カタルーニャ州の守護聖人であるサン・ジョルディの彫刻は
・カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)
・カサ・アマトリェール(Casa Amatller)
・カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)の廊下の彫刻
・カタルーニャ自治州庁舎(Generalitat de Catalunya)の外壁
・サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)
など色々な場所にあります。
9-4.天井とステンド・グラスの花模様
ここも、天井まで花づくし。
廊下のステンド・グラスは、シンプルで個人的は一番好きです。
Antoni Rigalt i Blanchの作品。
10.鳥のステンドグラスの部屋
何故か鳥ばかりのステンドグラス、そしてここの床も寄木細工です。
このステンドグラスは、中央がドアになっており、
見学では実際にこのドアから中庭に出ることができます。
このステンドグラスの反対側には、モザイク画が部屋の壁を覆っています。
数種類の鳥がいます。
アヒルが可愛らしいです。
11.桑の木が描かれた中庭
中庭は、洗濯を行う場所だったようです。
名前の「モレラ(Morera)」が「桑」という意味なので、桑の木が装飾「ズグラッフィート(Sgraffito)」で描かれています。
余談ですが、この中庭は「カサ・バトリョ(Casa Batlló)」の屋上からも眺めることができました。
カサ・バトリョ(Casa Batlló)
HAPPY TRAVELER: ガウディの世界が広がる、骨の家「カサ・バトリョ(Casa Batlló)」を見物- バルセロナ旅行
11-1.中庭から「鳥のステンドグラス」を眺める
こういう構造だと、夜に観てみたくなります。
12.モザイク画のある部屋
モザイク画(左)鳥のステンドグラス(右)
左が2階のホール、右側は中庭方面。
12-1.自然をモチーフにしたモザイク画
こちらは自然をモチーフにしたようです。
木々にも花が咲き乱れています。
右のドアの横にも、左の横にもモザイク画が広がっています。
12-2.ピクニックの様子を描いたモザイク
当時のブルジョワの様子。
上部のモザイク画の続き(ドアを挟んで右側が上部のモザイク画)です。
これらモザイク画は、Antoni Serra i Fiterの作品。
12-3.モザイク画のある壁の奥の部屋の床のタイル
優しい色合いで綺麗なタイルでした。
見学が終わり、ガイドのお兄さんに
「明日は、サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)を観に行く予定」と話すと
丁寧に地下鉄での行き方や最寄り駅等を教えてくれ、見学のお土産にと配布しているのか
カサ・リェオ・モレラのステンド・グラスの写真が印刷された「栞」を貰いました。
この後、中世の趣がある通り「ゴシック地区(Barri Gòtic)」の散歩しました。
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2014年12月
カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)
Web: | http://www.casalleomorera.com/ |
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メモ: | 見学の際は、床を傷つけるおそれのある、 ヒールの高い靴等での入場は 禁止されているようです。ご注意ください。 |