町の喧騒を忘れて、世界遺産「サン・トロフィーム教会の回廊(Le Cloître saint –Trophime)」を散策- アルル旅行
「サン・トロフィーム教会の回廊(Le Cloître saint –Trophime )」は、教会と並び美しい彫刻のある柱の回廊で有名です。
また、こちらも世界遺産「アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」の、一部として登録されています。
2014〜2015年年越しヨーロッパ旅行(18泊21日+おまけ)シリーズ
今回は「サン・トロフィーム教会の回廊(Le Cloître saint –Trophime )」です。
サン・トロフィーム教会の回廊の入り口
サン・トロフィーム教会に続き、回廊を見学にいきました。
回廊への入口は、正直どこかわからず。。。
広場で色んな人の動きをみていると
サン・トロフィーム教会の少し離れた右側にそれらしき入口をみつけました。
広場に面した入口付近に、この集っているお兄さんたちがいたので
ここが何か別の建物かと勘違いしていたのですが、どうやら無関係の人達のようで
念のため、お兄さんたちに軽く挨拶して入ると
このような景色が見えました。
この中央の木の向こう側が、入口です。
入口から左にある階段を上がった所に、小さなチケット売り場兼受付があります。
チケット売り場から、回廊に出る木のドアは
まるで鍵がかかっているのではと勘違いする程、動きが悪いです。
サン・トロフィーム教会の回廊(Le Cloître saint –Trophime)
木のドアを開けて入ると、いきなり回廊に出ます。
回廊は、他の観光客もいなかったためか、
広場の雰囲気とはうってかわって、本当に静かでした。
ゴシック様式の回廊は通路幅が狭いですが、天井が高いです。
このゴシック様式は、南と西側にあり、14世紀のものです。
柱頭にはそれぞれ違う彫刻があります。
こちらの柱は比較的シンプルでしたが
それぞれに物語があります。
左手前の柱頭
「受胎告知」Annunciation
中央手前の柱頭
「イエスの脚に油を塗る、マグダラのマリア」Mary Magdalen Anoints Christ's Feet
「受胎告知」Annunciation
中央手前の柱頭
「イエスの脚に油を塗る、マグダラのマリア」Mary Magdalen Anoints Christ's Feet
ライオンのレリーフはアルルの紋章のようです。
回廊北西角の柱にある
教会の名前の由来なった聖人「聖トロフィーム」彫刻です。
彫刻はかなり欠けていますが
目の奥の方からもの凄い視線を感じます。
このロマネスク様式は北と東側にあり12世紀のものです。
北側の彫刻は
「キリストの復活」Resurrection of Christ〜「キリストの昇天」Ascension of Christ
と続きます。
「キリストの復活」Resurrection of Christ〜「キリストの昇天」Ascension of Christ
と続きます。
また、画面左側の入口から回廊の2階へ上がることが出来ます。
わかりづらいですが
回廊から土産売り場(2階)へ続く階段の途中にある
「少し小さめのドア」が屋上への入口です。
ドアに張り紙があります。
ここからはひと目で
ゴシック様式(左)とロマネスク様式(右)の回廊の作りの違いがわかります。
回廊は様式が違うだけでなく、雨樋が斜め(右高→左低)に設置されているためか、奇妙な感覚を覚えます。
雨樋の雨水が画面右から左に流れる構造のようです。
画面左端の回廊にある
「鉢」を持つ彫刻(井戸がある付近)に雨水が集まるのかもしれません。
東南の角には井戸があります。
右の角柱から
ユダ(キリストを裏切った十二使徒の一人)と「鞭打ちの刑」のキリストの彫刻。
手前の柱のみ
「ヘロデ王(の幼児大量虐殺)」Herod
「エジプトへの逃避」Flight into Egypt
「東方の三博士」Magi before Herod
角柱
「ソロモン王」King Solomon
ユダ(キリストを裏切った十二使徒の一人)と「鞭打ちの刑」のキリストの彫刻。
手前の柱のみ
「ヘロデ王(の幼児大量虐殺)」Herod
「エジプトへの逃避」Flight into Egypt
「東方の三博士」Magi before Herod
角柱
「ソロモン王」King Solomon
通路幅は広いですが、ゴシック様式より天井が低いです。
角柱
「シバの女王」Queen of Sheba ※ドレスを着た彫刻
手前の柱のみ
「東方三博士の礼拝」Adoration of the Magi
「勝利の入城」Triumphal Entry
「シバの女王」Queen of Sheba ※ドレスを着た彫刻
手前の柱のみ
「東方三博士の礼拝」Adoration of the Magi
「勝利の入城」Triumphal Entry
右から
「長老ガマリエル」Gamaliel
「洗足式」washing of feet
「酒杯をもつ人」
「井戸」
門柱から滑車が出ていました。
「長老ガマリエル」Gamaliel
「洗足式」washing of feet
「酒杯をもつ人」
「井戸」
門柱から滑車が出ていました。
こちらは彫刻が少ないです。
そしてまた、まるで鍵がかかっているのではと勘違いする程、固いドアをこじ開けて
(この時は本当に鍵をかけられたのかと思い、少し焦りました。。)
もと来た道から広場にでました。
広場に出ると、町の人々の往来があり、改めて回廊が静かだったのだと実感しました。
個人的にはサン・トロフィーム教会より回廊が好きです。
この後、ゴッホの絵「アルルの療養所の庭」で有名な「エスパス・ヴァン・ゴッホ(Espace Van Gogh)」に向かいました。
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2014年12月
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