1422創業!?ヨーロッパ最古の薬局「市議会薬局(Raeapteek)」で中世の薬学に触れる - タリン旅行

市議会薬局(Raeapteek)
タリン|市議会薬局(Raeapteek)

「市議会薬局(Raeapteek)」は、1422年に創業したヨーロッパ最古の薬局。
と言っても何年にオープンしたのか正式な記録がないため、誰にもわからず
1422年時点ではすでに3代目が営業していたとか。。
今現在も薬局として営業しており、見学中も普通に薬を購入している人がいました。

Vappuでピクニック・タリンで世界遺産の旧市街散策シリーズ
今回は「市議会薬局(Raeapteek)」です。

※左の方には土産物を売っています。


ラエコヤ広場・旧市庁舎
ラエコヤ広場・旧市庁舎(Raekoja Plats・Raekoda)
「市議会薬局(Raeapteek)」は、広場を取り囲む建物の角の「サイア通り(Saia kang)」にあります。
※画面左手前



市議会薬局(Raeapteek)|外観・入り口

市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)の外装
薬局の建物の壁面には、薬学のシンボルであるヘビが巻き付いた杯「ヒュギエイアの杯(Bowl of Hygieia)」のマークがあります。
入り口は、写真より右側にあるドアです。



店内

市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)のカウンター
このカウンターの左側に、昔の道具や薬が置かれた小さなミュージアムがあり、無料で見学できます。
当初店内には、他のお客さんの姿がなく、ちょっと入りづらかったのですが、その後、観光客がたくさん入ってきていっぱいになりました。



ミュージアム

市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)ミュージアム
それほど広くない空間に、壁一面、天井にまで色々なものが展示されています。


市議会薬局(Raeapteek)
床に貼られた説明
まったくわかりません。。
65番にあるのが「マジパン」の記載です。

失恋の薬マジパン
「マジパン(Marzipan)は(失恋の)痛みを軽減する」らしいです。
材料の72%はアーモンド、残りの28%は秘密だという薬 (マジパン)は
当時薬としてここの薬局販売されていて、今現在も購入できます。


市議会薬局(Raeapteek)
加算機
アメリカ製の加算機。
David Sundstrandさんが、1911年に0の上にこのように数字を配置したものを開発。
このお店の歴史に比べれば、まだまだ若造ですね。


市議会薬局(Raeapteek)
棚の中の壺


市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)の窓辺1
窓際の壁の絵は、18世紀の寓話の女神(Thalia )の絵。
窓辺の円柱は、白雲石で出来た17世紀のバロック様式。


市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)の窓辺2
窓からは、ラエコヤ広場(Raekoja Plats)の旧市庁舎がよく見えます。
長い間、この景色は変わっていないでしょうね。

ラエコヤ広場・旧市庁舎(Raekoja Plats・Raekoda)

市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)
左上は、1635年にさかのぼるという経営者Burchartsの家族の紋章。


市議会薬局(Raeapteek)
チンキとオイルの圧搾機
こちらは、1749年にまでさかのぼるもののようです。


市議会薬局(Raeapteek)
天井から吊るされたワニと装飾された天井
天井のペイントは中世時代のもの。
中世では薬剤師の仕事の神秘性を強調するために、ワニ等が吊るされていたらしいです。
当時の人は医学的根拠よりも、神秘性の方が重要だったのでしょうか。
現代とは全く違いますね。


市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)
棚の引き出しにはハーブ等が入っています。
店内ではハーブティーを購入することもできます。


市議会薬局(Raeapteek)
薬袋
色々な薬局名が書かれているような気がしますが。。


市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)
手前の箱は絆創膏。


市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)
中身はよくわからないですが
パッケージのデザインがお洒落です。


市議会薬局(Raeapteek)
瓶詰めにされた色んな動物たち
乾燥した馬のヒヅメやハリネズミ。。
これらがどのように使用されていたのかは、想像できません。。

※次の写真は注意↓↓


市議会薬局(Raeapteek)
乾燥したカエル
長い眠りについているようです。



昔の写真

市議会薬局(Raeapteek)
昔の市議会薬局(Raeapteek)の写真
建物の前に店舗があったようです。
薬局の建物を貫く通りは、現在も存在し、人々が毎日行き交っています。


市議会薬局(Raeapteek)
ミュージアム側から市議会薬局(Raeapteek)を望む
こちらの窓辺にも18世紀の寓話の女神(Calliope)の絵があり。
これ以外に7名の女神の絵が、薬局内の他の窓辺に描かれていただろうと予想されています。


市議会薬局(Raeapteek)
市議会薬局(Raeapteek)の天井
金属製の円柱の上に、オリジナルの石の円柱の痕跡があります。


市議会薬局(Raeapteek)横の通り
市議会薬局(Raeapteek)横の通り
先程、写真にあった薬局の建物を貫く通り。

この後、ガイドブックにもよく掲載されている
13世紀中世の中庭を再現した職人たちの活動拠点「職人たちの中庭(Meistrite hoov)」に向かいました。


【 Next 】職人たちの中庭(Meistrite hoov)に続く

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2015年5月


市議会薬局(Raeapteek)
Web:http://www.raeapteek.ee/
メモ:入場無料。
店内では、普通の薬局のように薬品や
お土産用のグッツも購入できます。
お店の歴史が書かれたリーフレットを購入しました。


地図