彫刻とステンド・グラスが美しい「カサ・アマトリェール(Casa Amatller)」− バルセロナ・メルセ祭旅行
「カサ・アマトリェール(Casa Amatller)」は、「グラシア通り(Passeig de Gràcia)」沿いに建つ1851年建築の建物を「ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク(Josep Puig i Cadafalch)」により改装(1898〜1900年)された建物です。
持ち主は、1797年創業、現存するスペイン最古のチョコレート製造会社の経営者「Antonio Amatller」です、現在も1階では、チョコレートが販売されています。
メルセ祭(La Mercè)で賑わうバルセロナの旅行シリーズ
今回は「カサ・アマトリェール(Casa Amatller)」です。
2015年3月から一般公開が始まったようですが、今回は1階のチョコレート売り場周辺を見学してみました(以下撮影した部分は無料で見学)。
INDEX
1.「カサ・アマトリェール(Casa Amatller)」の外観
前にいる海賊のような人がコスプレなのか私服なのか気になりますが。。
人でごった返している右側に比べると、人は比較的少なめです。
1-1.隣接する「カサ・バトリョ(Casa Batlló)」との共演
「カサ・アマトリェール(Casa Amatller)」は、「グラシア通り(Passeig de Gràcia)」沿いに建つ世界遺産「カサ・バトリョ(Casa Batlló)」の左横に建つ建物です。
ガウディが「カサ・バトリョ(Casa Batlló)」を改装した際に、この建物を意識したようです。
カサ・バトリョ(Casa Batlló)
HAPPY TRAVELER: ガウディの世界が広がる、骨の家「カサ・バトリョ(Casa Batlló)」を見物- バルセロナ旅行
1-2.カーゴイルが同居する美しい「切妻屋根」
以前「カサ・バトリョ(Casa Batlló)」の屋上から観た時、後の部分の構造がわかって悲しい感じでした。
ただ、、、前面から眺めると、オランダの街並みにある切妻屋根とゴシックのカーゴイルが同居して不思議な感じです。
1-3.繊細なデザインの「メインバルコニー(Balcó princpal)」
バルコニーも繊細。
「Manuel Ballarín i Lancuentra」による鍛造です。
1-4.外壁の「ズグラッフィート(Sgraffito)」と彫刻
外壁も模様だらけで、窓枠にもトカゲなどの彫刻がいっぱいあります。
外壁の「ズグラッフィート(Sgraffito)」は、Joan Paradísによる作品。
ここは何と表現したらいいのか。。
娘さんの部屋の窓
全体に大きく、そして至る所にイニシャル「A」がうかがえます。
こちらは「クアドロ男爵邸(Palau del Baró de Quadras)」の窓に似ているような。。
ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク(Josep Puig i Cadafalch)の作品
・カサ・アマトリェール(Casa Amatller)
・カサ・マルティ(Casa Martí)=クアトロ・ガッツ(Els Quatre Gats)
・Casa Serra(Diputacion de Barcelona)
・Casa Pich i Pon
・ラス・プンシャス集合住宅(Casa de les Punxes)
・クアドロ男爵邸(Palau del Baró de Quadras)
・カサ・アマトリェール(Casa Amatller)
・カサ・マルティ(Casa Martí)=クアトロ・ガッツ(Els Quatre Gats)
・Casa Serra(Diputacion de Barcelona)
・Casa Pich i Pon
・ラス・プンシャス集合住宅(Casa de les Punxes)
・クアドロ男爵邸(Palau del Baró de Quadras)
窓辺の右側には、Antonio Amatllerの趣味である
カメラをもった男性の彫刻があります。
個人的には左にある少女の彫刻が好きです。
上の写真と同じところを、見上げてみました。
彫刻が連なっています。
2.彫刻が間近で見える「カサ・アマトリェール(Casa Amatller)」の入口
建物見学の受付は左側、カフェは奥にあります。
今回はカフェの手前にある「チョコレート販売所」のみ利用しましたが
玄関ホールだけでも、見応えがありました。
2-1.「女王とドラゴン(princesa i el drac)」の彫刻
入口の彫刻は、近距離で観ることができるので、必見です。
右は「女王とドラゴン(princesa i el drac)」の彫刻。
その上には、ハープを奏でる女性の彫刻「la música」
2-2.カタルーニャ州の守護聖人サン・ジョルディの彫刻
2つのドアの間にある柱にドラゴンと戦うサン・ジョルディの彫刻があります。
「エウセビ・アルナウ(Eusebi Arnau i Mascort)」の作品。
守護聖人サン・ジョルディ物語(超概略)
昔、騎士「サン・ジョルディ」が、カタルーニャにいたとされるドラゴンから
生け贄にされた王様の娘を救い、その際退治したドラゴンの血がバラとなり、そのバラを王様の娘に贈ったという話。
そこから今では4月23日が、親しい人にバラや本を贈る日「サン・ジョルディの日」となっているとのことです。
※建物中に花の飾りが多いのも納得できます。
昔、騎士「サン・ジョルディ」が、カタルーニャにいたとされるドラゴンから
生け贄にされた王様の娘を救い、その際退治したドラゴンの血がバラとなり、そのバラを王様の娘に贈ったという話。
そこから今では4月23日が、親しい人にバラや本を贈る日「サン・ジョルディの日」となっているとのことです。
※建物中に花の飾りが多いのも納得できます。
2-3.「踊るジプシーとクマ(gitano amb un ós que balla)」の彫刻
「踊るジプシーとクマ(gitano amb un ós que balla)」の彫刻
3.「カサ・アマトリェール(Casa Amatller)」の内部
4.メインロビー
入口を入ると、メインロビー
奥にカフェ
その左奥に、チョコレートの販売所
手前右側には「ステンド・グラスがあるホール」があります。
床の模様は、四葉のクローバー
柱の脚の部分も凝っています。
床のモザイクは「Mario Maragliano」による作品。
4-1.メインロビーの天井
4-2.メインロビーのブロンズとステンド・グラスのライト
ブロンズとステンド・グラスのライトも綺麗でした。
右側のステンド・グラスの巨大な扉も圧巻です。
本当に繊細で美しいです。
ランプの下にある白い2つのものは、昔のスイッチだとか。
守衛室の扉(右)
5.カフェの入口
6.美しいステンド・グラスがあるホール
カフェ手前の右側には、階段があります。
6-1.見上げると美しいステンド・グラス
上の見上げると美しいステンド・グラスがありました。
本当に美しくて、ため息が出てしまいます。
階段の床の裏側にも模様があり
「どこをみても装飾に手抜きなし!!」という感じ。
6-2.階段にある窓
6-3.「ズグラッフィート(Sgraffito)」の階段の壁
「ズグラッフィート(Sgraffito)」技法で描かれている壁。
6-4.てすり部分の彫刻
階段のてすり部分の彫刻
下の紋章には、やはり「A」と表示があります。
7.階段横の部屋
奥には、100年前のエレベータがあるようです。
ドアの彫刻とタイルの絵柄が、あっていますね。
こちらは、正面右側にある高級ジュエリー店「バゲス・マリエラ(Bagues Masriera)」に続く扉とのこと。
バゲス・マリエラ(Bagues Masriera)
Web:http://www.bagues-masriera.com/
Web:http://www.bagues-masriera.com/
8.お土産にもお勧め!ミュシャによるデザインパッケージのチョコレート
販売しているチョコレート、種類も大きさも他にたくさんありました。
「アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha)」によるデザインのパッケージに惹かれ買ってしまいました。
この後、美しい彫刻だらけの「カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)」に向かいました。
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カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)
1902年から1905年にかけて「ドメイク・イ・モンタネール(Lluís Domènech i Montaner)」によってリフォームされた、モデルニスモ建築です。
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2015年9月
カサ・アマトリェール(Casa Amatller)
営業時間: | 月曜〜日曜日 11:00〜19:00 |
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定休日: | 1月1日・6日、12月25日 |
Web: | http://www.amatller.org/ |
見学: | 見学時間の詳細・インターネットでのチケット購入はこちら |
メモ: |
ルータ・デル・モデルニスモ(RUTA DEL MODERNISME)の 割引チケットを購入すると、見学料金が20%OFFになります。
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