王の広場(Placa del Rei)の地下に広がる遺跡を堪能「バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)」 − バルセロナ・メルセ祭旅行
「バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)」は、「王の広場(Placa del Rei)」に面した歴史博物館です。
もちろん地下のローマ時代の遺跡を散策できるのも魅力ですが、コロンブスがカトリック両王に謁見した「ティネルの間(Saló del Tinell)」や「アガタ礼拝堂(La capella palatina de Santa Àgata)」も見学でき、かなり堪能できます。
メルセ祭(La Mercè)で賑わうバルセロナの旅行シリーズ
今回は「バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)」です。
地下にはローマ時代の遺跡が広がる「王の広場(Placa del Rei」
以前から行きたかった「バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)」ですが、よくよく考えるとどこから入るのかも知りませんでした。
なので「王の広場(Placa del Rei)」の階段を上り「ティネルの間(Saló del Tinell)」の入口にいる警備員サンに教えてもらいました。
ちなみに「バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)」の出口がこちらです。
「バルセロナ市歴史博物館」の外観
博物館の建物は「Casa Padellàs」という建物です。
15世紀のゴシック様式の建物で「ライエタナ通り(Via Laietana)」を建設するにあたり、元あった場所(Carrer dels Mercaders)から、ひとつずつ石を移動(1930〜1931年)させたそうです。
現在博物館が建つ場所は、1931年の修復工事の為に土台を掘り起こしたところ、ローマ時代の城壁が発見されたとか。。
1943年から「バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)」として使用されています。
バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)のチケット購入
内部に入ると、見学している人も少ないようで、チケットも窓口でスムーズに購入できました。
内部に入ると、見学している人も少ないようで、チケットも窓口でスムーズに購入できました。
日本語のオーディオガイド(無料)があるので便利です。
柱頭部分。
紀元110〜130年のもの。
「バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)」の中からは「王の広場(Placa del Rei)」を眺めることができます。
奥の部屋で、バルセロナの街の歴史の動画を見た後(こちらは日本語なし)、 早速地下に向かいました。
とうとう念願の「バルセロナ市歴史博物館」地下へ
想像していたよりもかなり広いです。
ローマ皇帝アウグストによってつくられた「バルキーノ(BARCINO)」の町。
様々な年代の地層が埋もれているようです。
手前の城壁の奥には、もうひとつ城壁が
埋もれている中には、文字が掘られた石碑のようなものも。。
外に城壁を拡張した際に、城壁と城壁の間に使いふるしの石材を入れたのですね。
4世紀のローマ時代の城壁跡です。
こちらは街並みが残ったもの。
手前の部分は下水道です。
奥には出土した品々が置かれています。
モザイク柄
食器類
スタンプでしょうか。。
左下の4番は何に使うかというと。。
こんな感じです。
狩りの様子を描いた壁画、色が綺麗に残っていました。
紀元前2世紀後半の公共洗濯場跡
紀元2世紀後半のもの。
床の表面は異なる色の大理石で覆われてたようです。
公衆浴場の冷水プール
ここは、5〜6世紀の冷水プール。
作業場の跡地に建てられたようです。
やはりアルルで観たローマ時代公衆浴場と同じ、温水、ぬるま湯などと浴槽毎に温度が違っていたそうです。
2世紀後半のもの、青色(エジプト・ブルー/ポンペイ・ブルー)に染めていた痕跡があります。
まだまだ続きます。
街の中にいる感じがします。。
塩漬けの魚とガルムの製造所
3世紀のものです。
ガルム(garum)=古代ローマの魚醤を製造するための壺(DOLIA)があります。
ワイン製造所
塩漬けの魚とガルムの製造所(ESTACES AMB DOLIA)の隣には、ワイン製造所。。
10,000リットルは作れるとか。。
ワインづくりには、新鮮な果物、酵母、はちみつ、シナモンが使用された形跡があるそうです。
ワインダクトです。
教会の建物の基礎部分
一部彫刻が残っています。
遠くに照らされた石板が
こんな感じです。
この先は進めませんが、岩のうえにはレンガのアーチがありそうです。
壁画
左上は6世紀後半から7世紀はじめ頃のもの(Placa de cancell)
鳥の彫刻が可愛らしいです。
こちらは床のモザイク柄が美しいです。
上のガラス張りが現在見学用の通路です。
中庭を囲む2世紀の建物だったようです。
こちらには、建物の詳細図がありました。
この後、地上に戻り、展示物を見学したのち、更に上に上がります。
王室専用の礼拝堂「アガタ礼拝堂(La capella palatina de Santa Àgata)」
建設は「Jaume II and Blanca d’Anjou」の統治時代の1302年から始まったそうです。
かつては、王室専用の礼拝堂でした。
祭壇画の前には、人々が動画を観るスペースが。。
祭壇画
コロンブスが、カトリック両王に謁見した「ティネルの間(Saló del Tinell)」
コロンブスがカトリック両王に謁見した場所、6つの半円アーチが印象的な大広間なのですが、現在は展示物があり、大きさを実感するには難しい。。
しかし、両脇の壁には壁画のようなものが。
薄暗い空間だったので、日差しが差し込んでくる側面のステンド・グラスも綺麗でした。
城壁があった頃のバルセロナの様子。
「バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)」の出口は、あの「王の広場(Placa del Rei)」の円形階段です。
それだけでちょっと嬉しい!!
この後、フレンドリーな店員さん達がいる地中海タパス屋「Lonja De Tapas」に向かいました。
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2015年9月
バルセロナ市歴史博物館(Museu d’Història de la Ciutat)
営業時間: | 火曜〜土曜日 10:00〜19:00 日曜日 10:00〜20:00 |
---|---|
定休日: | 1月1日、5月1日、6月24日、12月25日 |
Web: | http://museuhistoria.bcn.cat/ca/node/2 |
メモ: | 日本語の音声ガイドあり。 |