入場無料なのに、見ごたえのある作品ばかり!!「ナショナル・ギャラリー(National Gallery)」 − ロンドン旅行
「ナショナル・ギャラリー(National Gallery)」は、1824年に設立。
ロイズ保険組合の発展に寄与した銀行家「ジョン・ジュリアス・アンガースタイン(John Julius Angerstein)」の残したコレクションを英国が買い取り、一市民のコレクション(38点)から始まった美術館です。
現在では2,300点以上のコレクションを有しています。
調べてみると、魅力のある作品がたくさんあったので、行ってみました。
EU離脱前!? グローバル都市をゆったり歩くロンドン旅行シリーズ
今回は「ナショナル・ギャラリー(National Gallery)」 です。
※【展示場所】は、ナショナル・ギャラリーのフロアガイドの数字を表示していいます。
※作品の説明書き下に「写真撮影禁止のマーク」がある作品は、撮影できません。
元「バンクサイド発電所(Bankside Power Station)」という火力発電所だった建物を利用し、2000年にオープンした国立の近現代美術館「テート・モダン(Tate Modern)」もお勧めです。
HAPPY TRAVELER: 発電所跡を利用した現代美術館「テート・モダン(Tate Modern)」 − ロンドン旅行
INDEX
- 「ナショナル・ギャラリー(National Gallery)」の外観
- 「ナショナル・ギャラリー(National Gallery)」の内部
- セントラル・ホール(Central Hall)
- ここからはお勧めを一挙に紹介!
- ドガの「バレエ・ダンサー(Ballet Dancers)」
- クリムトの「ヘルミーネ・ガリアの肖像(Portrait of Hermine Gallia)」
- ルソーの「不意打ち!(Surprised!)」
- セザンヌの「水浴する人々(Bathers)」
- ゴーギャンの「窓の前の果物が入ったボウルとジョッキ(Bowl of Fruit and Tankard before a Window)」
- ゴーギャンの「花瓶の花(A Vase of Flowers)」
- ゴーギャン「ファア・イへイヘ(Faa Iheihe)」
- ゴッホ「ファン・ゴッホの椅子(Van Gogh's Chair)」
- ゴッホの「2匹の蟹(Two Crabs)」
- ゴッホの「ひまわり(Sunflowers)」
- ゴッホの「サン・ポール病院の庭の草地(Long Grass with Butterflies)」
- ゴッホの「糸杉のある麦畑(A Wheatfield, with Cypresses)」
- ゴッホの「暗色の帽子をかぶった農婦の顔(Head of a Peasant Woman)」
- ピサロの「フェリックス・ピサロの肖像(Portrait of Félix Pissarro)」
- ルノワールの「劇場にて(At the Theatre)」
- ルノワールの「小舟(The Skiff)」
- スーラの「アニエールの水浴(Bathers at Asnières)」
- モネの「Lavacourt under Snow」
- モネの「エプトのほとりのポプラ(Poplars on the Epte)」
- モネの「雪の中の通り、アルジャントゥイユ(Snow Scene at Argenteuil)」
- モネの「サン・ラザール駅(The Gare St-Lazare)」
- モネの「The Museum at Le Havre」
- モネの「テムズ川と国会議事堂(The Thames below Westminster)」
- モネの「Water-Lilies, Setting Sun」
- シスレーの「The Watering Place at Marly-le-Roi」
- マネの「マクシミリアンの処刑(The Execution of Maximilian)」
- スタッブスの「ホイッスルジャケット(Whistlejacket)」
- セインズベリー・ウィング(Sainsbury Wing)
1.「ナショナル・ギャラリー(National Gallery)」の外観
工事中ですが、存在感のある建物です。
「トラファルガー広場(Trafalgar Square)」と一体感があります。
トラファルガー広場(Trafalgar Square)
HAPPY TRAVELER: 新たな名物が登場!「トラファルガー・スクウェア(Trafalgar Square)」 − ロンドン旅行
右は、セント・マーティン・アカデミー(St Martin-in-the-Fields)
2.「ナショナル・ギャラリー(National Gallery)」の内部
「セントラル・ホール(Central Hall)」に続く階段。
ドアの奥が「セントラル・ホール(Central Hall)」です。
天井。
本当は「セントラル・ホール(Central Hall)」手前の階段(写真右上)を登って【展示場所 45】に進む予定だったのですが、本日、こちらの入り口が使用できませんでした。
左右の階段の上の床にも、モザイクがあります。
3.セントラル・ホール(Central Hall)
この部屋は、16世紀イタリアを代表する肖像画家である「ジョヴァンニ・バッティスタ・モローニ(Giovanni Battista Moroni)」など、1500〜1580年の北イタリアの作品があります。
【展示場所】セントラル・ホール(Central Hall)
壁の色が、絵画を引き立てています。
右)The Virgin and Child with Saint Anne and Other Saints
フランチェスコ・フランチャ(Francesco Francia)
【展示場所】セントラル・ホール(Central Hall)
1750〜1800年の英国の肖像画があります。
【展示場所】36
4.ここからはお勧めを一挙に紹介!
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
【展示場所】36
4-1.ドガの「バレエ・ダンサー(Ballet Dancers)」
エドガー・ドガ(Edgar Degas)
【展示場所】44
4-2.クリムトの「ヘルミーネ・ガリアの肖像(Portrait of Hermine Gallia)」
グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)といえば
「接吻(Der Kuss)」などの、金箔使いのきらびやかなイメージだったのですが
こちらは、ドレスの白さが眩しいくらい美しく、上品な印象を受けました。
【展示場所】44
4-3.ルソーの「不意打ち!(Surprised!)」
アンリ・ルソー(Henri Rousseau)。
この作品は「熱帯嵐のなかのトラ(Tigre dans une tempête tropicale)」としても知られており、ルソーの初めてのジャングル画です。
【展示場所】44
ここは、素人の私でも知っている、見応えのある絵がたくさんあります。
4-4.セザンヌの「水浴する人々(Bathers)」
ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)
【展示場所】43
4-5.ゴーギャンの「窓の前の果物が入ったボウルとジョッキ(Bowl of Fruit and Tankard before a Window)」
ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
【展示場所】43
4-6.ゴーギャンの「花瓶の花(A Vase of Flowers)」
ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
実物を観ると、青色がとても綺麗でした。
【展示場所】43
4-7.ゴーギャン「ファア・イへイヘ(Faa Iheihe)」
ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
花瓶の花(A Vase of Flowers)1896年と同じく、タヒチ島で描かれました。
※テート・モダン(Tate Modern)所蔵
【展示場所】43
4-8.ゴッホ「ファン・ゴッホの椅子(Van Gogh's Chair)」
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
【展示場所】43
パイプとタバコ入れが置かれている椅子。
これと対をなす「ゴーギャンの椅子」は、現在アムステルダムにあります。
4-9.ゴッホの「2匹の蟹(Two Crabs)」
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
とても綺麗な色で、 遠くからも目を引きました。
これはアルルの病院を退院して、1889年1月に描かれたと言われています。
この絵は、弟のテオがゴッホに送った
1888年5月発行の「Le Japon Artistique」で掲載されていた
北斎の蟹の版画から影響を受けていると言われています。
【展示場所】43
4-10.ゴッホの「ひまわり(Sunflowers)」
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
【展示場所】43
ゴッホは、ゴーギャンがアルルに到着する前の夏、一連の「ひまわり」を描き始め
4点のうち2点のみにサインをしています。
そのうちの1点はこちら、もう1点はミュンヘンにあります。
4-11.ゴッホの「サン・ポール病院の庭の草地(Long Grass with Butterflies)」
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
アルル近郊のサン・レミの精神病院に
入院(1889年5月〜1890年5月)していた頃に描かれました。
【展示場所】43
4-12.ゴッホの「糸杉のある麦畑(A Wheatfield, with Cypresses)」
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
こちらも1889年9月、アルル近郊の
サン・レミの精神病院に入院(1889年5月〜1890年5月)していた時に
描かれたものです。
【展示場所】43
4-13.ゴッホの「暗色の帽子をかぶった農婦の顔(Head of a Peasant Woman)」
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
「じゃがいもを食べる人々」を彷彿をさせる雰囲気です。
【展示場所】43
4-14.ピサロの「フェリックス・ピサロの肖像(Portrait of Félix Pissarro)」
カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro)
淡い色の可愛らしい絵だと思っていたら、息子(7歳)の肖像画だとか。
【展示場所】43
4-15.ルノワールの「劇場にて(At the Theatre)」
ピエール=オーギュスト・ルノワール( Pierre-Auguste Renoir)
【展示場所】42
4-16.ルノワールの「小舟(The Skiff)」
ピエール=オーギュスト・ルノワール( Pierre-Auguste Renoir)
夏の暑い日に、セーヌ川にボートを浮かべて漕いでいる様子が描かれています。
【展示場所】42
4-17.スーラの「アニエールの水浴(Bathers at Asnières)」
中央は、点描画で有名なジョルジュ・スーラ(Georges Seurat)の
「アニエールの水浴(Bathers at Asnières)/1884年」。
この部屋は、モネ(Monet)の作品がたくさんあります。
4-18.モネの「Lavacourt under Snow」
クロード・モネ(Claude Monet)
【展示場所】41
4-19.モネの「エプトのほとりのポプラ(Poplars on the Epte)」
クロード・モネ(Claude Monet)
1891年の夏、モネはジヴェルニーの自宅近くのエプト川のポプラ並木の伐採計画をきき、作品群を描き終えるために、ポプラの木を落札し保有者となったそうです。
※テート・モダン(Tate Modern)所蔵
【展示場所】41
4-20.モネの「雪の中の通り、アルジャントゥイユ(Snow Scene at Argenteuil)」
クロード・モネ(Claude Monet)
【展示場所】41
4-21.モネの「サン・ラザール駅(The Gare St-Lazare)」
クロード・モネ(Claude Monet)
【展示場所】41
4-22.モネの「The Museum at Le Havre」
クロード・モネ(Claude Monet)
【展示場所】41
4-23.モネの「テムズ川と国会議事堂(The Thames below Westminster)」
クロード・モネ(Claude Monet)
【展示場所】41
4-24.モネの「Water-Lilies, Setting Sun」
クロード・モネ(Claude Monet)
【展示場所】41
4-25.シスレーの「The Watering Place at Marly-le-Roi」
アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley)
【展示場所】41
4-26.マネの「マクシミリアンの処刑(The Execution of Maximilian)」
エドゥアール・マネ(Édouard Manet)
オーストラリア皇帝フランツ・ヨーゼフの弟であったマクシミリアン大公が
将軍ミラモンとメヒアとともに、1867年6月19日銃殺隊によって処刑された様子を描いたもの。
作品は3点制作され、こちらは第2作。
【展示場所】41
1750〜1850年のイギリスの絵が展示されています。
4-27.スタッブスの「ホイッスルジャケット(Whistlejacket)」
ジョージ・スタッブス(George Stubbs)
スタッブスの代表作とも言える
等身大サイズ(292×246cm)の馬の絵です。
【展示場所】34
ここから「セインズベリー・ウィング(Sainsbury Wing)」へ向かいました。
5.セインズベリー・ウィング(Sainsbury Wing)
5-1.ラファエロの「ナデシコの聖母(The Madonna of the Pinks)」
ラファエロ・サンティ(Raffaello Santi)
【展示場所】60
5-2.ラファエロの「ガルヴァの聖母(The Garvagh Madonna)」
ラファエロ・サンティ(Raffaello Santi)
※アルドブランディーニの聖母(Madonna Aldobrandini)とも言われます。
【展示場所】60
5-3.ヴィーナスとマルス(Venus and Mars)
サンドロ・ボッティチェッリ(Sandro Botticelli)
古代ローマ神話を元に描かれたもの。
下)Cassone with a Tournament Scene/1455〜65年頃 イタリア フィレンツェ
【展示場所】58
愛と美の女神ヴィーナスが、恋人である軍神マルスが眠っている間
目をさまして見守っている様子。
子供たちは半人半獣のサティロス
マルスの頭上を飛ぶスズメバチ(イタリア語でvespe) は、ヴェスプッチ家を暗示し
この絵がヴェスプッチ家の依頼により、寝室の家具の一部に描かれたものと考えられています。
5-4.ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母(The Virgin of the Rocks)」
レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)
【展示場所】66
天気も良く「ビッグ・ベン(Big Ben)」まで見渡せました。
この後、街灯が似合う、古本屋街「セシル・コート(Cecil Court)」に行きました。
【 Next 】セシル・コート(Cecil Court)に続く
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2016年9月
ナショナル・ギャラリー(National Gallery)
営業時間: | 月〜木曜・土・日曜日 10:00〜18:00 金曜日 10:00〜21:00 休館日:1月1日 12月24〜26日 |
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Web: | https://www.nationalgallery.org.uk/ |
メモ: | 入館料は無料 |