海外で日本の文化に触れる「大英博物館(British Museum)②」 − ロンドン旅行

近世日本(Edo period japan)|鎧兜(Set of armour)
ロンドン|大英博物館(British Museum)②

「大英博物館(British Museum)」は、数日前、夜間開館中に行きましたが、今回は午前中に行ってみました。
夜間開館と違い、昼間の館内は明るく、見学はしやすいのですが、人が多すぎました。。。
日本ギャラリ、ギリシャ・ローマ、そして有名な「ポートランドの壺(The Portland Vase)」、シティグループ(Citigroup Inc.)が提供している「シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)」を見学した様子です。

EU離脱前!? グローバル都市をゆったり歩くロンドン旅行シリーズ
今回は「大英博物館(British Museum)②」 です。


大英博物館(British Museum) 夜間開館の様子

TUC
「大英博物館(British Museum)」の前の通りにあるビル前の彫刻。


Museum Tavern
Museum Tavern
「大英博物館(British Museum)」の前にあるパブ。
1855〜64年に、 ウィリアム・フィンチ・ヒル(William Finch Hill)とEdward Lewis Paraireの設計により建てられた建物です。

※英国第2級建築物の指定を受けた歴史建築



1.大英博物館(British Museum)の外観

大英博物館(British Museum)
大英博物館(British Museum)の外観
今回2回目なので、迷わず到着しました。


2.グレート・コート(Great Court)

グレート・コート(Great Court)
グレート・コート(Great Court)
今回はこの階段を登ってみました。


大英博物館(British Museum) コートレストラン
コート・レストラン(Court Resturant)
登り終えると、レストランがあります。

営業時間
ランチ 11:30〜15:00
アフタヌーン・ティー 15:00〜17:30
ディナー (金曜) 17:30〜20:30


レッドシダー聖のハイダ・ポール(Haida totem pole)
レッドシダー聖のハイダ・ポール(Haida totem pole)
見下ろすと、コート・カフェ(Court Cafe)にはトーテム・ポールが見えます。
「トーテム」は、個人の守護神を指し、
アラスカからワシントン州に伸びる北西岸では、高い階級の家族の紋章のようなもので
紋章や家の血統についての起源神話の絵が彫刻されているそうです。

カナダ クィーンシャーロット島
19世紀 高さ11m


大英博物館(British Museum)
大英博物館(British Museum)


大英博物館(British Museum)
大英博物館(British Museum)
エジプトゾーンを抜けて、上階へ向かいました。

【展示場所】63



3.日本ギャラリー(Japanese Galleries)

大英博物館(British Museum) 三菱商事 日本ギャラリー(Japanese Galleries)
三菱商事 日本ギャラリー(Japanese Galleries)
1990年にオープン。
2006年にリニューアルオープンしたそうです。
展示は
・紹介(Introduction)
・古代・中世(Ancient and medieval japan)紀元前13,500〜1600年
・江戸時代(Edo period japan)1600〜1868年
・ 現代(Modern japan)1853〜
に分かれて展示されています。
毎年4月と10月に展示品の入れ替えが行われているようなので
現在の展示品とは違うと思います。。


3,300点のコレクションを誇る「根付(Netsuke)」

根付(Netsuke)
根付(Netsuke)
入るとすぐに、根付がたくさん並んでいます。
「根付」の存在は知ってましたが、ちゃんと見たのは初めて。。
木や象牙で作られた繊細な彫刻に、見入ってしまいました。


根付(Netsuke)
根付(Netsuke)
根付は、江戸時代に彫刻品としての体裁が整い始めたそうです
19世紀後半になり、西洋から入った「洋服の普及」にともなって不要となった根付が
逆に西洋の愛好家に売られたようで、大英博物館には3,300点のコレクションがあるそうです。


茶道の実演が行われている「茶室」

The Urasenke Gallery
The Urasenke Gallery
入ってすぐの場所には、定期的に茶道の実演が行われている「茶室」と
1920年代に大英博物館の為に作られた
7世紀の百済観音立像(国宝、法隆寺蔵)のレプリカがあります。

左)裏千家の茶室(The Urasenke Tea House)
右)百済観音立像(Buddihist deity Kudara Kannon)an actual-size replica

【展示場所】92


紹介(Introduction)
紹介(Introduction)
こちらから進むと
手前は古代、奥が近代の展示物とわかりやすいです。


紹介(Introduction)
紹介(Introduction)
リーフレットが置いてありました。


櫓時計(Samurai lord's clock with lacquered stand)

櫓時計(Samurai lord's clock with lacquered stand)
櫓時計(Samurai lord's clock with lacquered stand)
初期の和時計。


櫓時計(Samurai lord's clock with lacquered stand)
櫓時計(Samurai lord's clock with lacquered stand)
文字盤。


櫓時計(Samurai lord's clock with lacquered stand)
櫓時計(Samurai lord's clock with lacquered stand)


3-1.古代日本(Ancient Japan)

埴輪 武人(Tomb figure of a chieftain)

埴輪 武人(Tomb figure of a chieftain)
埴輪 武人(Tomb figure of a chieftain)
埴輪も実物を見たのは初めてかも。。。


銅鐸(Two bronze bell)

古代日本(Ancient Japan)|銅鐸(Two bronze bell)
銅鐸(Two bronze bell)


古代日本(Ancient Japan)|銅鐸(Two bronze bell)
銅鐸(Two bronze bell)


石棺(Coffin)

古代日本(Ancient Japan)|石棺(Coffin)
石棺(Coffin)


3-2.中世日本(Medieval Japan)

不動明立像(The Buddhist deigy Fudō Myō-ō)

中世日本(Medieval Japan)|不動明立像(The Buddhist deigy Fudō Myō-ō)
不動明立像(The Buddhist deigy Fudō Myō-ō)
1100年代


中世日本(Medieval Japan)
中世日本(Medieval Japan)


中世日本(Medieval Japan)
中世日本(Medieval Japan)


3-3.近世日本(Edo period japan)

鎧兜(Set of armour)

近世日本(Edo period japan)|鎧兜(Set of armour)
近世日本(Edo period japan)|鎧兜(Set of armour)
この兜は17世紀に作られたそうです。
鎧(Stirrups)は、ヨーロッパのものからコピーされ16世紀に開発されたそうです。

桃山〜江戸時代 17〜19世紀


浮世絵

近世日本(Edo period japan)1600〜1868|浮世絵
浮世絵


隅田川舟遊び(Boating on the Sumida River) 鳥居清長
隅田川舟遊び(Boating on the Sumida River) 鳥居清長
1780年代後半


二代目尾上菊次郎のお里(Onoe Kikujiro II as Osato) 歌川国芳 
二代目尾上菊次郎のお里(Onoe Kikujiro II as Osato) 歌川国芳 
1852年


五衣色染分ー白(Five Parti-Colored Siks:White)歌川国貞
五衣色染分ー白(Five Parti-Colored Siks:White)歌川国貞
1847〜1852年頃


両国夕涼花火光景(Fireworks in the Cool of Evening at Ryogoku Bridge)歌川国芳
両国夕涼花火光景(Fireworks in the Cool of Evening at Ryogoku Bridge)歌川国芳
1854年


根付(Netsuke)
近世日本(Edo period japan)1600〜1868|根付(Netsuke)
ここでも根付(Netsuke)が展示されています。


根付(Netsuke)
近世日本(Edo period japan)1600〜1868|根付(Netsuke)


近世日本(Edo period japan)|長崎唐人屋敷図巻(Chinese Settlement at Nagasaki)
近世日本(Edo period japan)|長崎唐人屋敷図巻(Chinese Settlement at Nagasaki)


近世日本(Edo period japan)1600〜1868|
近世日本(Edo period japan)1600〜1868|


近世日本(Edo period japan)1600〜1868|
近世日本(Edo period Japan)1600〜1868|


色絵像置物 柿右衛門様式(Kakiemon elephants)
近世日本(Edo period japan)1600〜1868|色絵像置物 柿右衛門様式(Kakiemon elephants)

1660〜1690年


3-4.近代(Modern Japan)

近代(Modern Japan)1853〜
近代(Modern Japan)1853〜

右)黎明(Dawn)三代徳田八十吉作(Tokuda Yasokichi III) 1992年


近代(Modern Japan)1853〜
近代(Modern Japan)1853〜


近代(Modern Japan)1853〜
近代(Modern Japan)1853〜
展示ケースの中には、こんなものも。。



4.エジプトの展示室

展示室62
また、エジプトの展示室に来てしまいました。

【展示場所】62


展示室62
前回の夜間とは違い、人でごった返しています。


展示室62

【展示場所】62

展示室62



展示室62


猫のミイラ(Mummified cat)

【展示場所】62



5.ギリシア陶器のコレクション

ギリシャ陶器(Greek vases)
大英博物館には数千点のギリシア陶器のコレクションがあるそうです。
背景が黒い、独特な陶器です。

【展示場所】73


ギリシャ陶器(Greek vases)

【展示場所】73


大英博物館(British Museum)


大英博物館(British Museum)


大英博物館(British Museum)


Stone anthropoid sarcophagus depicting a male bearded head on the lid
Stone anthropoid sarcophagus depicting a male bearded head on the lid


Stone anthropoid sarcophagus depicting a male bearded head on the lid
Stone anthropoid sarcophagus depicting a male bearded head on the lid
ひげを生やした男性の顔。


ローマ帝国(Roman Empire)

【展示場所】70


オケアノスのモザイク画(Mosaic panel showing Oceanus)
ギリシア神話に登場する海神。

【展示場所】70


Panel from a mosaic pavement:a triton with a dolphin and two fish 
トリトンは、ギリシア神話に登場する海神。

【展示場所】70


アウグストゥス頭像
ジュリアス・シーザーの甥。

ヌビア メロエ出土
前27〜25年

【展示場所】70


解放奴隷(Freedmen・Freedwomen)
元奴隷達の彫刻。

【展示場所】70


解放奴隷(Freedmen・Freedwomen)
ローマ時代、主人の意思(生前・死後)やお金などにより自由を買った元奴隷は
元主人の名前を名乗り、時代によって、本人が正当なローマ市民にもなることができたそうです。


展示室70
左)Marble head of Germanicus

【展示場所】70



5-1.ポートランドの壺(The Portland Vase)

ポートランドの壺(The Portland Vase)
ポートランドの壺(The Portland Vase)
古代から伝えられてきたカメオ・ガラス製の容器の中で最も有名なもの。
1785年からポートランド公爵の所有のとなっていたが、1810年に大英博物館に寄託され、1945年に購入。
1845年に粉々に破損したが修復に成功。

イタリア 前1世紀〜後1世紀

【展示場所】70


胸像
左)ハドリアヌス帝の胸像(Marble bust of Hadrian) ローマ 117〜138年
右)アントニウス帝の胸像(Marble bust of Antinous) 130〜138年

【展示場所】70


皇帝アントニヌス・ピウスの軍服を着た胸像(Marble bust of the Emperor Antoninus Pius in military dress)
皇帝アントニヌス・ピウスの軍服を着た胸像(Marble bust of the Emperor Antoninus Pius in military dress)

【展示場所】70


展示室70

【展示場所】70


皇帝セプティミウス・セウェルスの大理石像(Marble statue of the Emperor Septimius Serverus)
皇帝セプティミウス・セウェルスの大理石像(Marble statue of the Emperor Septimius Serverus)
ローマのフォロ・ロマーノにある凱旋門は
この皇帝と息子達の勝利を記念したもの。

【展示場所】70


Child’s sarcophagus decorated with procession of the wine-god Bacchus and his followers

【展示場所】70


Lead sarcophagus
Lead sarcophagus

【展示場所】70


大英博物館(British Museum)
館内には、子どもたちが課外授業中。

【展示場所】69


Baking-pan for cakes and bread rolls
たこ焼き器に見えたのですが、パン屋ケーキを焼くプライパン。

ローマ 紀元前1世紀
トッレ・アンヌンツィアータ出土と言われてる
【展示場所】69


鉄のナイフ、テラコッタのランプ、青銅のランプ

【展示場所】69



6.シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)

 シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)
シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)
シティグループ(Citigroup Inc.)が提供しているようです。
ヤップの石貨も小さいですが、あります。

【展示場所】68


6-1.貝のお金(シェルマネー)

 シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)
シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)
貝のお金(シェルマネー)


シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)


シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)


シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)


シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)


シティ・マネー・ギャラリー(The Citi Money Gallery)


100 fake one pound coins
偽物のコインが飾ってありました。


Thalia, Muse of Comedy
タレイアは、ギリシア神話に登場する女神。


7.南階段(South Stairs)

南階段(South Stairs)


カリアティード(The Towny Caryatid)
女人像柱に対応する男像柱として
後に考案されたのがアトラス(atlas)。
ヘルシンキの街中でも見かけました。


南階段(South Stairs)
南階段(South Stairs)


Lion from the Mausoleum at Halikarnassos
前4世紀に現在の小アジアにあったカリアの王マウソロスのお墓「ネレイデス・モニュメント(Nereid Monument)」にあった彫刻。
現在は、地震等で原型をとどめておらず、世界七不思議のひとつとして挙げられます。
前回「大英博物館(British Museum)①」で、ネレイデス・モニュメント(Nereid Monument)を見学しました。

大英博物館(British Museum)①

南階段(South Stairs)
南階段(South Stairs)


大英博物館(British Museum) エントランス
大英博物館(British Museum) エントランス
中央には寄付する場所があります。


この後、お昼ごはんを食べに、豚骨ラーメンのお店「金田屋(Kanada-Ya)London」に行きました。


【 Next 】金田屋(Kanada-Ya)Londonに続く

【 Back 】EU離脱前!? グローバル都市をゆったり歩くロンドン旅行シリーズに戻る


2016年9月


大英博物館(British Museum)
営業時間:10:30〜17:30
※金曜日 10:30〜20:30
Web:http://www.britishmuseum.org/
Facebook:こちら
メモ:入館料は無料


地図


コメント