80年以上の歳月をかけて建設、国内最大のゴシック建築「セント・パトリック大聖堂(St Patrick's Cathedral)」− メルボルン旅行

「セント・パトリック大聖堂(St Patrick's Cathedral)」は、国内最大のゴシック建築です。イングランド生まれの建築家「ウィリアム・ウォーデル(William Wardell)」による設計で、1939年の完成まで80年以上の歳月をかけて建設されました。
これまでローマ法王が2度も訪れているそうです。
入場料は無料で、数日前偶然前を通り、気になっていたので、行ってみました。
世界一住みやすい都市メルボルンで年越のカウントダウンシリーズ
今回は「セント・パトリック大聖堂(St Patrick's Cathedral)」 です。
セント・パトリック大聖堂(St. Patrick's Cathedral)は同じ名前でニューヨークにもあります。
建設当時、メルボルンのカトリックのコミュニティは、完全にアイルランド人のコミュニティだったため、大聖堂はアイルランドにキリスト教を広め、アイルランドの守護聖人であるセント・パトリックに捧げられました。
セント・パトリック大聖堂(St. Patrick's Cathedral)- ニューヨーク
HAPPY TRAVELER: アメリカ初のゴシック様式の教会「セント・パトリック大聖堂(St. Patrick's Cathedral)」 − ニューヨーク旅行
メルボルンには、この他メルボルン市の中心に位置し、2016年に125周年を迎えた歴史ある大聖堂「セント・ポール大聖堂(St Paul's Cathedral)」もあります。
セント・ポール大聖堂(St Paul's Cathedral)
HAPPY TRAVELER: 「セント・ポール大聖堂(St Paul's Cathedral)」 − メルボルン旅行
1.セント・パトリック大聖堂(St Patrick's Cathedral)の外観

大聖堂は、手前の道路より、低い場所につくられていますが、

オーストラリア最大のゴシック建築だけあって
遠くから見てもかなりの存在感があります。

正面から、尖塔の高さに圧倒されます。
あまりにも高いので、全体を見るために、大聖堂の向かい側に渡りました。

大聖堂の前には、46年間メルボルンの大司教だった「ダニエル・マニックス(Daniel Mannix)」像があります。
1-1.「ブルーストーン」と呼ばれるメルボルン特産の青い玄武石

外観が黒く見えるのは「ブルーストーン(bluestone)」と呼ばれるメルボルン特産の青い玄武石で作られているからだそうです。

中央には、この大聖堂の名前にもなっている「聖パトリック(Saint Patrick)」
2.セント・パトリック大聖堂(St Patrick's Cathedral)の内部

中に入っても、やっぱり高い天井。
そして92mもある奥行きは、主祭壇までも遠く、スケールが違います。
2−1.出入口の上のステンド・グラス

入って、振り返ると
巨大なステンド・グラスがあります。


3.主祭壇

やっと主祭壇に到着。
4.翼廊


片方の翼廊の上にはパイプオルガンがあります。
オリジナルのパイプオルガンは、Robert Mackenzieによって1870年代後半に建てられ、George Finchamによって1880年に完成しましたが、
現在のものは1962-64年の間に作られ、その後も改装されているそうです。

5.たくさんの礼拝堂があります
5-1.Blessed Sacrament Chapel


この壁にあるモザイク画は、W. Wardellによって設計され、ヴェネツィアで作られたそうです。

青銅の蛇、神の小羊。
岩を打つモーゼ(Moses Striking the Rock)などが描かれています。

このステンド・グラスは「フランツ・マイヤー社(Franz Mayer of Munich, Inc.)」のもの。
1847年に創立された「フランツ・マイヤー社(Franz Mayer of Munich, Inc.)」は、モザイクとステンドグラス制作において世界有数のスタジオです。
この作品は、1880-1881年に開催された「メルボルン国際展示会(The Melbourne International Exhibition)」でメルボルンにやって来て、大聖堂のために大司教によって購入されました。
フランツ・マイヤー社(Franz Mayer of Munich, Inc.)
Web:https://www.mayer-of-munich.com/
Web:https://www.mayer-of-munich.com/

「最後の晩餐」

旧約聖書のメルキセデク。
詳しくはないのですが、パンとぶどう酒を持ってきた様子です。

キリストが誕生した時の様子を人形で再現したもの「ネイティヴィティ(Nativity)」。
イタリア発祥といわれていますが、クリスマス前後になると、スペインや台湾でもみたことがあります、スペインではスペイン語でベツレヘムを意味する「ベレン(Belen)」と言います。
5-2.Holy Soul’s Chapel


ステンドグラスは、左から
キリストの「復活(The resurrection)」「磔(The Crucifixion)」「昇天(The Ascension)」を表しています。
5-3.聖メアリー・マッキロップの像(Statue of St Mary MacKillop)がある礼拝堂


5-4.St Brigid and the Irish Saints Chapel

5-5.聖トマス・アクィナス礼拝堂(St Thomas Aquinas Chapel)

5-6.Sacred Heart Chapel

5-7.The Lady Chapel

この礼拝堂は、建築家「ウィリアム・ウォーデル(William Wardell)」によって設計されたそうです。

ステンド・グラスには「受胎告知(The Annunciation)」「聖母のエリサベツ訪問(The Visitation)」「the Birth of Our Lord」「キリストの神殿奉献(The Presentation in the Temple)」「東方三博士の礼拝(The Adoration of the Magi)」が描かれています。

翼廊部分から、外に出てみました。



右に見える銅像は、アイルランド人政治家で、カトリック教徒に対する差別の撤廃を求める運動を指導した「ダニエル・オコンネル( Daniel O'Connell)」の像です。。
この後、美味しいと人気のクロワッサンを食べるために「ルーン・クロワッサン・アンド・コーヒー(Lune croissant and coffee)」に行ってみました。
【 Next 】ルーン・クロワッサン・アンド・コーヒー(Lune croissant and coffee)に続く
行列必至!職人さんが3日間かけて作るクロワッサン「ルーン・クロワッサン(Lune croissant)」
【 Back 】世界一住みやすい都市メルボルンで年越のカウントダウンに戻る
2019年1月
セント・パトリック大聖堂(St Patrick's Cathedral)
Web: | https://www.cam.org.au/cathedral |
---|
コメント
コメントを投稿